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ロヒンギャ

伝染病の懸念高まる…バングラ・難民キャンプ

日本赤十字社のクリニックで診察を受けるロヒンギャ難民の男性=ハキムパラで2017年10月2日、金子淳撮影
ハキムパラの位置

 【コックスバザール金子淳】ミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の難民が集中するバングラデシュ南東部コックスバザール周辺で、伝染病への懸念が高まっている。国連などによると8月末以降だけで50万人以上が流入し、難民キャンプの衛生状態が悪化しているためだ。現地の医師らは「発生すればすぐに広まる」と危惧している。

     多数の難民が集まるコックスバザール南郊ハキムパラでは、日本赤十字社のクリニックに難民が列を作っていた。約1週間前にミャンマーから逃れてきたシュナミヤさん(48)は「熱っぽくてクラクラする。力が出ない」と弱々しく言った。

     診療する感染症専門医、古宮伸洋さん(43)によると、肺炎などの呼吸器の感染症や下痢などの症状が多い。コレラなどの伝染病は出ていないが「トイレが足りず生活環境の整備が追いついていない」。キャンプは道路から離れた山林内にも広がっており、移動診療も検討中という。

     現地は雨がちの天気が続き、汚物が混じった水たまりを裸足で歩く難民も多い。国連の推定では、難民の約2割は深刻な栄養失調に苦しむ。現地で診療を行っている国際医療機関「国境なき医師団」日本会長、加藤寛幸さんは「栄養失調だと衰弱し感染症にかかりやすくなる。支援が絶対的に足りず、一刻を争う状況だ」と話した。

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