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ノーベル物理学賞

「重力波の検出」LIGO率いた3氏に

重力波観測の原理

アカデミー「全く新たな宇宙の世界を切り開いた」

(左)ワイス氏=マサチューセッツ工科大HPから(中)バリッシュ氏=ノーベル財団提供(右)ソーン氏=同

 スウェーデン王立科学アカデミーは3日、2017年のノーベル物理学賞を、アインシュタインが約100年前に予言した重力波を初めて検出した米国などの国際研究チーム「LIGO(ライゴ)」を率いた3氏に贈ると発表した。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金900万スウェーデンクローナ(約1億2400万円)が贈られる。

 3氏は米マサチューセッツ工科大のレイナー・ワイス名誉教授(85)と、米カリフォルニア工科大のバリー・バリッシュ名誉教授(81)、キップ・ソーン名誉教授(77)。アカデミーは「全く新たな宇宙の世界を切り開いた」と評価した。

 LIGOは2002年からブラックホールなど質量の非常に大きな天体同士の合体や、超新星爆発などによる重力波を狙って観測を開始。15年9月、二つのブラックホールが合体した際に出た重力波の検出に成功し、初めて直接的に存在を証明した。LIGOには日米欧など1000人以上の研究者が所属している。LIGOは1辺の長さが4キロある巨大な検出装置で、米国に2カ所ある。

 重力波観測が可能になったことで、重力波天文学という新分野の道が開け、宇宙誕生の謎のほか、光や電波、エックス線など従来の手法では困難な天体現象の解明につながることが期待されている。【荒木涼子、渡辺諒】

重力波

 質量を持った物体が動いたとき、周囲の時空(時間と空間)にゆがみが生じ、そのゆがみが光速でさざ波のように宇宙空間に伝わる現象。物理学者アインシュタインが1915~16年に完成させた「一般相対性理論」でその存在を予言した。宇宙の誕生直後に放出されたほか、重い天体同士が互いの周りを回る連星や、ブラックホールの合体などでも生じると考えられている。米国の「LIGO」のほか、欧州でも「VIRGO(バーゴ)」という検出装置が稼働中。日本でも東京大宇宙線研究所などが大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」(岐阜県飛騨市)を建設し、2015年ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・同所長らが検出を目指している。

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