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尾崎まゆみさん 尾崎まゆみ歌集(砂子屋書房、2160円)

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歌人の尾崎まゆみさん=神戸市西区で、幾島健太郎撮影
歌人の尾崎まゆみさん=神戸市西区で、幾島健太郎撮影

心の声に寄り添うことで

雲雀(ひばり)料理の後にはどうぞ空の青映しだしたる水を一杯

コカコーラ壜(びん)のへこみに匂ひたつのすたるじあ飲み干してごらん

 尾崎さんは、冒頭の歌を収めた「微熱海域」(全30首)で「短歌研究新人賞」(1991年)を受賞し歌人としてデビューした。新鮮な発想、句またがりによる特有のリズム、歌の背景に広がる聖俗併せ持った世界観が漂っている。

 今回の歌集は、砂子屋書房の「現代短歌文庫シリーズ」の1冊。このシリーズは気鋭、ベテラン(故人含む)が名を連ね、選ばれるのも生半可なことではない。デビュー作を含む同名歌集(93年刊・全編)、第3歌集『真珠鎖骨』(2003年刊・同)、歌論・エッセー、解説などで構成。神戸在住者として体験した阪神大震災に関する主な歌は、第2歌集『酸つぱい月』(98年刊)に所収されている。

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