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第49回衆院選

岸田文雄首相が衆院選を10月19日公示、31日投開票で実施すると表明。短期決戦の選挙戦となります。

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「護憲託す1票 どこに」7歳で沖縄戦体験の女性

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沖縄での戦争体験を語る海江田登美子さん=大阪市北区で、望月亮一撮影
沖縄での戦争体験を語る海江田登美子さん=大阪市北区で、望月亮一撮影

 衆院選は10日に公示されるが、民進党の事実上の解党により、政党勢力図が変わった。自民党に加え、新たに発足した希望の党、日本維新の会などの野党も憲法改正を志向し、護憲を求める勢力は大きくない。こうした状況に、改憲や安全保障関連法に異を唱えてきた人々や団体の間に、動揺が広がっている。

 7歳の時、日本唯一の地上戦となった沖縄戦を体験した海江田登美子さん(79)は「今回の選挙が改憲の分岐点だったと将来、思い返したくない」と話す。太平洋戦争末期の1945年4月、米軍は沖縄本島に上陸。兄ら3人と北部の山々を4カ月さまよった。乳児を抱いて息絶えた女性を見た。路傍の草を食(は)み、空腹をごまかした。涙も言葉も出ず、砲弾が飛び交う夜を歩いた。

 沖縄は戦後、米軍に統治され、海江田さんは24歳で沖縄を離れて大阪に移った。当時の沖縄の悲願は日本への復帰だった。企業の組合活動に参加した折、勉強会で憲法を知った。表現の自由、基本的人権、そして戦争放棄。戦禍にあえいだ沖縄の人間として救われた気がした。

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【第49回衆院選】

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