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女の気持ち

父の名前 大阪市東住吉区・榎本弘子(主婦・70歳)

 父の名前は、要(かなめ)。小学生の頃は変な名前だなと思っていた。職業は刑務官。クラス担任に親の職業を聞かれ、「刑務所」と答えて困惑されたことを覚えている。

 夜勤が多く、夕食を一緒に食べられる日はうれしかった。食後、父は小さな紙を広げ、童謡から歌謡曲までたくさんの歌を教えてくれた。最後に、父の決まり文句「貧しくも楽しいわが家」と、自画自賛で終わる。

 これがきっかけで、私は歌を聴いたり歌ったりすることが好きになった。中でも美空ひばりさんの「越後獅子の唄」がお気に入りで、今でも歌える。

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