VXの女たち・法廷編

正男暗殺 勘違いから表ざたに

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
金正男が襲われた直後に助けを求めたクアラルンプール国際空港第2ターミナルの案内カウンター=2017年10月、平野光芳撮影
金正男が襲われた直後に助けを求めたクアラルンプール国際空港第2ターミナルの案内カウンター=2017年10月、平野光芳撮影

 2月13日の殺害事件当日、クアラルンプール国際空港の出発フロアで突然、顔に液体を塗られた北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)が最初に助けを求めたのは、同じ階にある案内カウンターだった。職員は異様な雰囲気を察知し、空港詰めの警察官に通報した。2日の初公判では、この時対応した職員のジュリアナ・イドリス(37)と警察官、ズルカルナイン(31)が直後の様子を次のように証言している。

 「見知らぬ女2人に顔に何かを塗られた」。正男は案内カウンターでイドリスにこう訴えた。駆けつけたズルカルナインは正男の目が「少し赤い」のが気になった。「顔はぬれている」ように見えたが、これが塗られた毒物なのか汗なのかはよく分からない。被害届を出すか診療所に行くかと尋ねると、正男は「先に診療所に行きたい」と答えた。

この記事は有料記事です。

残り440文字(全文785文字)

あわせて読みたい

ニュース特集