先月末に出たばかりの「看取(みと)るあなたへ 終末期医療の最前線で見えたこと」(河出書房新社)を読んだ。柏木哲夫、徳永進、内藤いづみ、小澤竹俊らホスピス経験の長い医師だけではなく、日本対がん協会会長の垣添忠生、小児科医の細谷亮太、宗教分野から島薗進、高木慶子の各先生ら豪華な顔ぶれが執筆している。
編集者から「あなたが死について考えていることを書いてほしい」という依頼文が届き、20人が応じた。一般病院の医師を対象にしたら、こんな本の企画は成り立たない。そこでは「死」は失敗、敗北であろうから。でも執筆者は何百人、何千人の「死」と向き合ってきたプロフェッショナルだ。個々のケースは悲しい出来事だけど、それ以上に多様で貴重なメッセージを受け取ってきた。内藤医師にいわせると…
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