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詩歌の森へ

歌声と写真と衣装=酒井佐忠

 歌の声と映像、そして衣装。ジャンルの違う三つのアートが一体となって不思議な世界を形づくる。まるで眠る海からあふれ出た少女の静かな、だが揺れ動く呼吸に耳をそばだてるような空間。ここではない、どこか。現在の不協和音に身を任せながら、新たな私の世界を模索する。新鋭歌人・野口あや子の写真歌集『眠れる海』(書肆侃侃房)が刊行された。「たしかな声や呼吸を覚えることは、たしかに歌い、暮らすことにつながる」と歌人はいう。

 <なんてきれい 蓮(はちす) 半身を横たえるときは髪からたわみはじめて>。柔らかにたゆたう身体性へ…

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