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オーケストラのススメ

音楽評論家の山田治生さんが、国内外のオーケストラの最新情報や鑑賞に役立つ豆知識などを紹介、演奏会に足を運びたくなるコラムです。

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オーケストラのススメ

~13~ 初来日のキリル・ペトレンコを聴いて

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盛大な拍手とブラボーの歓声に応えるペトレンコ(C)Kiyonori Hasegawa
盛大な拍手とブラボーの歓声に応えるペトレンコ(C)Kiyonori Hasegawa

山田治生

 キリル・ペトレンコが初来日した。現在音楽総監督を務めるバイエルン州立歌劇場の日本公演で「タンホイザー」を指揮するためである。次期ベルリン・フィル首席指揮者兼芸術監督に指名され、ペトレンコは世界で最も注目される指揮者の一人となった。しかし、これまで、メジャーレーベルと契約することもなく(したがってCDの数も少ない)、日本にも来なかった彼を、日本の音楽ファンは、ベールに包まれた世界的マエストロと認識していた。

 キリル・ペトレンコは、1972年、ロシアのオムスク生まれ。90年に音楽家である家族とともにオーストリアに移った。ウィーン・フォルクスオーパーのカペルマイスターを経て、99年にマイニンゲンの歌劇場の音楽監督に就任。その後、2002年から07年までベルリン・コーミッシェオーパーの音楽総監督を務めた。13年、バイエルン国立歌劇場音楽総監督に就任。13年から15年まで、バイロイト音楽祭で「ニーベルングの…

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