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歌舞伎

「霊験亀山鉾」 悪の魅力発散=評・小玉祥子

 残忍な悪党を主人公にした鶴屋南北作品の通し上演。奈河彰輔監修、国立劇場文芸研究会補綴(ほてつ)。見ごたえのある好舞台だ。

 浪人の藤田水右衛門(仁左衛門)は、闇討ちにされた兄の敵討ちに来た石井兵介(又五郎)に毒を飲ませて返り討ちにしたのを手始めに、おいの源之丞(錦之助)、その恋人で芸者のおつま(雀右衛門)、若党の金六(歌昇)ら石井家ゆかりの人々を次々と殺害する。

 仁左衛門が水右衛門と彼にうり二つの町人の八郎兵衛の2役。水右衛門は冷たく人間味を感じさせない。「駿州中島村焼場」で棺おけを破って黒の羽織はかま姿で登場し、おつまを刺し殺した後、殺した人数を指折り確かめて、ほくそ笑む姿が、三日月が空に浮かぶ背景と相まって一幅の絵のようで悪の魅力が全身から発散される。

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