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クリオネの新種 富山湾の深海で 北半球最南端か

富山湾で見つかった新種のクリオネ(蘭越町貝の館・富山大学提供)

 富山大などは12日、「流氷の天使」と呼ばれるクリオネの新種を富山湾の深海で発見したと発表した。5種類目で、日本海の固有種の可能性が高いという。クリオネは日本近海ではこれまでオホーツク海のみで確認されており、今回の発見は北半球の生息場所としては最南端となる。

 張勁(ちょう・けい)・富山大大学院教授らが昨年8月、富山湾や新潟県沖の海洋調査中に水深約1000メートルで約30匹を発見。クリオネに詳しい北海道「蘭越(らんこし)町貝の館」が遺伝子解析したところ、新種と判明した。

 今月6~11日にも、富山市沖約10キロの水深250~1050メートルの5カ所から計約100匹を採取。富山湾の深海は水温が通年で0.2~2度と低く、生息を可能にしているとみられる。

 新種は体長0.5~5ミリで、広く知られる羽のような「翼足(よくそく)」ではなく、3カ所ある「繊毛帯」と呼ばれる体毛を動かして泳ぐ。

 餌の貝・ミジンウキマイマイが酸性化に弱いため、山崎友資(ともやす)・貝の館館長(34)は「新種の生息状況が、海の温暖化や酸性化の指標となる」と、今後の研究に期待している。

 正式名が決まった後、同館や富山県魚津市の魚津水族館などで展示する。4種類目は昨年確認され、約100年ぶりの新種発見だった。【青山郁子】

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