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ロシア

不明の子らモスクワ帰還 IS支配、イラクで保護

イラクからモスクワの空港に到着し、露政府関係者らに迎えられたマリクちゃん(写真右)=モスクワのブヌコボ空港で2017年10月11日、オクサナ・ラズモフスカヤ毎日新聞助手撮影

0~6歳5人、笑顔も

 【モスクワ杉尾直哉】ロシア南部チェチェン共和国から過激派組織「イスラム国」(IS)支配下のイラクに渡った多数の若い女性とその子供たちが今年8月から行方不明になっている問題で、イラクで保護されたロシア人の子供たち5人が11日、首都バグダッドから空路、モスクワに帰還した。戻ったのは4歳から6歳までの男の子3兄弟、3歳の女の子、イラクで生まれた生後3カ月の赤ちゃん。父親たちは露南部チェチェン共和国出身のチェチェン人で、イラクでISのメンバーになっていた。

     子供たちはバグダッドの収容施設で保護されていた。いずれも父は戦闘で死亡したとみられている。母はイラクの収容所で調べを受けており、一緒に帰国できなかった。子供たちは12日、チェチェンの首都グロズヌイで祖母らに引き渡された。

     11日、モスクワの空港に降り立ったハムザトちゃん(6)とマリクちゃん(4)は政府関係者や報道陣に囲まれ、緊張して疲れた表情。アブドラちゃん(5)はおもちゃを与えられ、笑顔を見せた。子供の権利に関する露大統領全権代表(子供の権利オンブズマン)を務めるクズネツォワ氏は赤ちゃんのフアダちゃんを抱きかかえ、「戦争の人質になった子供たち。ほかの子も早く帰還させたい」と語った。


    毎日新聞のインタビューに応じるハイダル・ハディ駐露イラク大使=モスクワのイラク大使館で11日、杉尾直哉撮影

    解放まで人数解明できない ハディ駐露イラク大使

     【モスクワ杉尾直哉】イラクのハイダル・ハディ駐露大使が11日、毎日新聞のインタビューに応じ、ロシアから過激派組織「イスラム国」(IS)支配下のイラクに渡った子供はバグダッドの施設で約500人が保護されていると明らかにし、早期帰還を目指す考えを示した。母子全体の人数は「4000人に上るという話もあるが、IS支配地が解放されるまで解明できない」という。

     今年夏以降、ロシアに帰還できたのは25人(子供21人と母4人)。帰還者が少ない理由について、ハディ大使は「自らの意思で渡航してテロリスト(ISメンバー)になり、イラク人を殺害した女性もいる。司法当局が、善人か悪人かをバグダッドや首都近郊、(イラク北部)モスル周辺の収容所で見極めている」と説明した。

     親子関係が証明できず、DNA鑑定が必要なケースもあるという。「非常に困難で、複雑な手続きを踏まねば出国の許可は出せない」と述べた。

     ほとんどの女性は、ISメンバーの夫と一緒にイラク北部モスルなどに渡り、夫は戦闘で死亡した。ハディ大使は「本来なら不法入国で懲役15年の刑を受けるところだが、テロリストでないと証明できた女性には適用しない」と述べ、「人道上の配慮」を強調した。モスルに住んでいた女性たちは、モスルがISから解放された後の8月以降、消息を絶っていた。

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