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イシグロ氏

文化勲章? 「国家に功績」解釈分かれ

カズオ・イシグロさん=小出洋平撮影

 ノーベル文学賞受賞が決まった長崎県出身の英国人作家、カズオ・イシグロさん(62)に今年度の文化勲章が贈られるかが注目されている。ノーベル賞受賞者には文化勲章が授与されるのが慣例だが、勲章の対象となる「国家に功績のある人」に、日本も舞台にした作品を英国を拠点に英語で執筆しているイシグロさんが該当するか、解釈が分かれるからだ。文部科学相の諮問機関・文化審議会で近く検討される。

 文科省によると、叙勲制度を定めた1875(明治8)年の太政官布告は、勲章の対象を「国家に功を立て績を顕(あらわ)す者」と規定する。文化勲章は1937(昭和12)年度に制度が始まり、昨年度までに394人が受章した。このうち外国籍は、米国人で日本文学研究者のドナルド・キーンさん(後に日本国籍を取得)ら3人。月面着陸したアポロ11号の乗員3人は、外国人を対象とする「儀礼叙勲」で69年度に特別受章している。

 これまで、文化勲章を受章していない人にノーベル賞が贈られることが決まると文化勲章も授与されてきた。例外は、受章を辞退した文学賞の大江健三郎さんと、文化に直結しない平和賞の佐藤栄作元首相の2人だけだ。

 文化勲章の候補者は、文化審議会の選考分科会が非公開で検討し、今月下旬までに5人前後を選ぶ。それを受けて文科相が首相に推薦し、閣議で正式決定した後、天皇陛下から文化の日の11月3日に授与される。【伊澤拓也】

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