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今週の本棚・新刊

『金子光晴の唄が聞こえる』=松本亮・著

 (めこん・2700円)

 マレー半島西南部の地方都市、バトゥパハ。詩人、金子光晴(1895~1975年)は、この南方の小都市に長期滞在し、以降も愛惜の念を抱き続けた。<山川の寂寥(せきりょう)がバトパハぐらいふかく骨身に喰入(くいい)るところはなかった>(『マレー蘭印紀行』)、などといくつかの作品で、情感を込めてバトゥパハを描いている。

 金子の高弟である著者の松本亮氏は、師の痕跡を求めて、まずこの町を訪問する。<私には金子の内臓へ分け…

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