メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

加藤陽子・評 『古都の占領 生活史からみる京都1945-1952』=西川祐子・著

 (平凡社・4104円)

容赦ない普遍的苦しみ

 この本を手に入れた時のことはよく憶(おぼ)えている。土砂降りの雨の夕方、書店や古書店が軒を連ねる神保町は東京堂の平台で見つけた。手に取った時、「白地に赤く日の丸染めて」という唱歌の旋律が、何故かふと頭に浮かんだ。

 タイトルに「古都」とあるからには京都の話だろう。だが京都は、先の大戦でも激しい空襲がなかった雅(みやび)な千年の都だったのではなかったか。その京都が、「占領」という言葉と結ばれる不穏さが、私の意識の古層を揺るがしたものとみえる。

 読み始めるとページをめくる手は止まらず、気づけば朝までかかって五百頁(ページ)超の本を読んでしまっ…

この記事は有料記事です。

残り1152文字(全文1446文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 会津藩公行列 「ありがとなし…」綾瀬はるかさん手を振り
  2. 訃報 樹木希林さん75歳=女優
  3. 大阪 川遊びの小3男児が行方不明 大和川
  4. 警察庁 40代女性警視がセクハラ被害 公務災害に認定
  5. 新元号 即位前公表「ルール違反」 京産大名誉教授が指摘

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです