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熊本地震

孫と盆正月ゆっくりしたい 復興住宅心待ち

玄関先で話をするのが「毎日の楽しみ」という坂本さん(右)と同じ仮設住宅の住人=熊本県西原村で、野呂賢治撮影

 14日で発生から1年半を迎えた熊本地震の被災地では、今も多くの被災者が仮設住宅やみなし仮設住宅で避難生活を送っている。12日には政府の閣議決定を受けて熊本地震の仮設入居期限を1年延長する政令が施行されたが、熊本県内では仮設退去後の住まいとなる災害公営住宅(復興住宅)が依然として着工に至っていない。安堵(あんど)と不安が交錯する仮設で暮らす被災者たちは一日も早い暮らし再建を待ち望んでいる。

 熊本県西原村小森の仮設住宅に住む坂本チズルさん(76)は10年ほど前に夫を亡くしてからは村内で1人暮らしだったが、地震で自宅は半壊。しばらくは県内や福岡県に住む3人の息子の家に避難していたが、昨年7月に仮設住宅に入居した。

 地震前は盆や正月になると8人の孫が家に泊まりに来てにぎやかだったが、昨年と今年は孫たちは日帰りせざるを得なかった。仮設住宅は1DKで孫たちと落ち着いて話せるスペースはない。エアコンはあるものの、壁が薄くて隣家の声が聞こえ、生活音で迷惑をかけないよう気を使う。

 熊本地震の被災者で仮設住宅やみなし仮設住宅に避難しているのは9月末現在で4万4986人。このうち西原村では仮設住宅に287世帯762人、みなし仮設住宅に172世帯484人が避難生活を続けている。村は復興住宅の建設予定戸数を仮申請があった57戸としており、来年には本申請を受けて戸数を確定する予定。入居できるのは早くて来年夏ごろになるという。

 坂本さんは自宅を再建する経済的余力はなく、復興住宅への入居を希望している。仮設の入居期限は1年延長されたことで再来年6月以降になり、坂本さんは「スムーズに復興住宅に移り住みたい」と願う。いつかまた孫たちとの盆や正月を復興住宅で迎えられる日を心待ちにしている。【野呂賢治】

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