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加藤典洋さん(文芸評論家) 歴史の幅大きく考える 尊皇攘夷思想見直す評論集刊行

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文芸評論家の加藤典洋さん=北山夏帆撮影
文芸評論家の加藤典洋さん=北山夏帆撮影

 文芸評論家の加藤典洋さんが、評論集『もうすぐやってくる尊皇攘夷(じょうい)思想のために』(幻戯書房)を刊行した。幕末の尊皇攘夷思想を手がかりに、現在の日本の状況にいかに対応するかを根底から考える意欲的な論考だ。

 2015年以降に雑誌に寄稿した文章や講演の原稿を収めた。中でも、表題作を含む冒頭の2編が注目される。その全体を貫く観点は、幕末の尊皇攘夷思想の見直しだ。

 「そもそも幕末の尊皇攘夷思想はそんなにまがまがしいものではない。幕末の文脈の中で、攘夷は理不尽な植民地化に対する人民主体の弱者側の抵抗だった。また尊皇は、自前の思想によって身分制度を打破できる唯一の回路だった。ともに道理に立った普遍性を備えていたので、二つを合わせて革命思想になった」

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