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トイレ

車いすの「オストメイト」対応 神奈川の駅に設置

新開発された高さの調節のできるオストメイト用トイレ=神奈川県藤沢市の湘南台駅で

 病気や障害などが原因で人工肛門や人工ぼうこうを付けている「オストメイト」で、かつ車いすを利用する人のためのトイレが開発された。一般的なオストメイト用のトイレは立って利用する想定で設計され、車いす利用者には使いにくい。神奈川県藤沢市の湘南台駅に設置され、子どもから背の高い人までジャストサイズで使える。公共施設への設置は初めてとみられる。

 オストメイトは腹部に作った排せつ口に「パウチ」と呼ばれる袋を装着しており、中にたまった汚物はトイレに流す。装具洗浄のためのシャワーなどの付いたオストメイト用トイレは普及しつつあるが、車いす利用者には高さも形状も合わない。

 製品は福祉機器メーカー「エムズジャパン」(浜松市)が開発した。ボタンを押すと高さ(50~95センチ)と前後(5センチ)の調節が可能。汚物を流す便器の位置を利用者の腹部のすぐ前まで動かすことで、処理の失敗を防ぐことができる。

 同社の松井満社長(67)が日本オストミー協会神奈川支部の須田紗代子支部長(70)のシンポジウムでの発言を聞いたのがきっかけ。大手メーカーは手がけておらず、海外も含め前例が見つからなかった。改良を重ね3年がかりで完成させた。

 開発の過程で意見を伝えた同支部の鈴木友さん(46)は「少数者の意見をくみ取って商品化してもらい感慨深い」と話す。17年前の交通事故で、車いす利用者になると同時にオストメイトになった。車いす用のトイレで、便器に汚物を流すのは難しく、服が汚れたら帰宅するしかなかった。鈴木さんは「設置するだけでなくもっと社会に必要性を知ってもらえたら」と訴える。

 松井社長は「すべてのオストメイトに対応したかった。利用者の声で行政も動くので、声を上げてほしい」と話している。【藤沢美由紀】

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