イラク

軍がキルクーク掌握 クルド部隊、撤退開始

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キルクーク市内を掌握後にクルドの旗を引き下ろすイラク軍兵士=イラク北部キルクークで16日、ロイター
キルクーク市内を掌握後にクルドの旗を引き下ろすイラク軍兵士=イラク北部キルクークで16日、ロイター

 【カイロ篠田航一】イラク中央政府とクルド自治政府との帰属争いが続く北部の油田地帯キルクーク県で、イラク軍は16日夜までに軍用空港や発電所、油田施設などの重要拠点を次々に制圧し、キルクーク市内を完全に掌握した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えた。局地的な衝突の情報はあるものの、キルクークを実効支配してきた自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」は目立った抗戦をせずに撤退を始めた模様だ。2014年以来、3年ぶりに係争地のキルクークは中央政府側の勢力圏に置かれる見通しとなった。

 クルド系メディア「ルダウ」によると、現地でキルクーク防衛に当たっていたペシュメルガ部隊幹部は16日夜、「イラク軍は数で圧倒している。ペシュメルガ兵士の命を守る」と述べ、撤退は「判断ミスではない」と主張した。イラク軍がわずか1日でキルクークを掌握できた背景について、中央政府と自治政府が何らかの取引をした可能性も取りざたされていたが、この幹部は「合意などはない」と否定した。キルクークは公式には中央政…

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