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SUNDAY LIBRARY

池内 紀・評『浮世絵細見』浅野秀剛・著

美術史落第生だからこその見る楽しみと味わう楽しみ

◆『浮世絵細見』浅野秀剛・著(講談社選書メチエ/税別1850円)

 遠い昔、大学院に籍を置いていたころだが、吉川逸治教授の西洋美術史ゼミにもぐりこんでいた。ある日、授業のあと、「ちょっと」と声をかけられた。

「独文をやめて美術史をやりませんか?」

 中世ヨーロッパ美術の泰斗は、いかにも学問一筋できた人の純粋さと真摯(しんし)さで、美術史のたのしさを説いた。ついては日本の西洋美術史はフランスに偏りすぎている。ドイツ、ひろくはゲルマン系美術史をやる人がほしい。あなた、どうですか?

 そのとき、どう答えたか、もう覚えていないが、専攻の違いそのものよりも、学問的手続きの違いを意識して…

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