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タンゴダンス世界選手権

人生の哀愁抱きしめ 音と体と心を一つに(その1)

「タンゴダンス世界選手権」で優勝した、アクセル・アラカキさん(上)とアゴスティーナ・タルチニさん=ラティーナ提供

 日本でもなじみの深いタンゴ。哀調ある曲と歌詞、男女が密着した官能的な踊り。19世紀の終わりに南米で生まれて世界中に広まり、2009年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも指定された。発祥の地とされるアルゼンチン・ブエノスアイレス市は、タンゴを貴重な文化財、観光資源として後押しする。毎年8月には同市が主催する「タンゴ・フェスティバル」が開かれ、街はタンゴ一色に染まる。多くの催しのなかで、目玉となるのが「タンゴダンス世界選手権」だ。世界の注目が集まる晴れ舞台に、タンゴの魅力が詰まっていた。

 今年の選手権の「ステージ部門」で優勝したのは、アクセル・アラカキさん(25)とアゴスティーナ・タルチニさん(27)のペア。アラカキさんは、祖父母がアルゼンチンに移民した日系3世。両親が来日して愛知県で生まれ育った。タンゴ講師の母親について高校時代にタンゴを始め、たちまち夢中に。高校卒業後はダンス講師を務めたりステージに出演したりしながら技を磨き、1年間のアルゼンチン留学も果たした。選手権に出場するのは3度目。予選落ち、7位と順位を上げ、ついに優勝。2人で踊るタンゴは相手次第だ。アルゼンチンのタンゴのダンサー、タルチニさんとは、昨年10月に会ったばかり。

 「公演のため来日した彼女と踊ってみたら、ビビッとくるものがあって。帰国予定を延期してもらって練習し、その後も特訓しました。タンゴは相手の体とタイミングを合わせないと踊れない。ほかの人とはできないでしょうね」。タルチニさんは「アクセルとは心地よく踊れるし、通じ合える」と全幅の信頼を寄せる。

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