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【カイロ篠田航一】イラク北部クルド自治政府が実効支配していた油田地帯キルクークを巡る帰属争いで、イラク中央政府軍は全域を掌握したキルクークに続き、19日までに自治区に隣接するニナワ県やディヤラ県にも進軍した。ロイター通信によると、モスル近郊の水力発電用ダムなどの重要施設も次々に制圧。自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」は目立った抗戦をせずに撤退した模様だ。
2014年に過激派組織「イスラム国」(IS)が自治区周辺で台頭した際、キルクークを含む多くのイラク北部地域では敗走するイラク軍に代わってペシュメルガがISを撃退し、そのままクルド側が実効支配に入った経緯がある。イラク軍は今回の進軍で、「本来」の管轄エリアを取り戻しつつある格好だ。双方の大きな衝突は伝えられていない。
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