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狂犬病予防ワクチン

2~3年間隔でも有効 東大教授ら

 国内のすべての犬に年1回の接種が義務づけられている狂犬病予防ワクチンについて、接種間隔を2~3年に広げても効果が持続する可能性が高いことが分かったとして、東京大の杉浦勝明教授(獣医疫学)らの研究チームが国際獣医学誌「プリベンティブ・ベタリナリー・メディスン」に発表した。

     日本では狂犬病予防法で毎年の接種が義務化され、国内で承認済みのワクチンの有効期間は1年とされる。一方、近年は接種による副作用のリスクが重視され、海外では有効期間3年のワクチンが主流だ。日本の獣医師の間でも、接種方法の見直しを求める声がある。

     研究では、国内で接種後1~3年が経過した144匹について、ワクチンによる抗体価がどう持続するかを、医学や疫学の分野で用いられる統計処理方法で分析。過去の接種回数が1回▽2~4回▽5回以上--の3グループに分け、1年を超えて効果が続く割合を比較した。

     この結果、過去に5回以上接種したグループでは、2年後も96.9%、3年後でも93.0%の犬が十分な抗体価を維持した。2~4回接種のグループも、2年後は92.1%、3年後は83.0%で抗体価が保たれた。一方、1回だけの接種では、2年後も十分な抗体価を維持した犬は54.8%にとどまった。

     杉浦教授は「最初の接種から1年以内に2回目を打った方が効果が維持されやすく、その後は間隔を2~3年に広げても有効と分かった。ワクチンによる副作用リスクや飼い主の経済的な負担を考慮し、年1回接種の見直しを検討すべきだ」と話している。【曹美河】

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