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記者の目

メディアと政治権力=青島顕(東京社会部)

与野党8党首が参加した党首討論会で質問に答える自民党総裁の安倍晋三首相(左から4人目)=東京都千代田区の日本記者クラブで8日、西本勝撮影

 権力に都合の悪いことは記録しない。この国ではそうした歴史が繰り返されてきた。政府の公文書管理の見直しが進められているが、情報公開制度を利用した取材をする者として、公文書の記録や公開の後退を強く危惧している。

 見直し作業の契機の一つに、安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計(かけ)学園が、国家戦略特区を利用して愛媛県今治市に岡山理科大獣医学部を新設する計画を巡る問題がある。文部科学省の担当者が、内閣府幹部から「総理のご意向」などと早期開学を求められたことを記録した文書を残していたことが明らかになった。当初は文書を「確認できない」としていた文科省は再調査に追い込まれ、存在を認めた。一方の内閣府側は文科省との面談記録を残していないとした上で、文科省の文書の内容を否定した。真相はなお不透明だ。

 解明を目指して7月10日に国会の閉会中審査があった。毎日新聞は参考人のうち前川喜平・前文科事務次官の証言と政府側の反論を中心に報じた。理事長が「首相の友人」であることを理由に、政府の判断がゆがめられたかが問題の核心で、特区を利用して新設が認められた経緯を知る立場の人物の証言に注目が集まったからだ。翌11日朝刊(東京本社最終版)の1面見出しは「前川氏『官邸の関与がある』」「政府側『一点の曇りもない…

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