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伝説的俳優

神戸・85歳の熱烈ファン、ネガを譲り受け

デジタル修復されたジェームズ・ディーンの写真。映画「ジャイアンツ」の撮影現場で=サンフォード・ロス撮影、大西清太コレクションより(C)1987 by Seita Ohnishi
デジタル修復されたジェームズ・ディーンの写真。写真家、サンフォード・ロスの自宅で=サンフォード・ロス撮影、大西清太コレクションより(C)1987 by Seita Ohnishi

 ジェームズ・ディーン(1931~55年)のオリジナルネガは、神戸市在住の飲料水会社創業者、大西清太(せいた)さん(85)が所有。ディーンの遺作「ジャイアンツ」でスチールを担当した写真家、サンフォード・ロス(06~62年)が撮影したものだ。

 この映画を機にロスはディーンと親交を深め、自動車事故で亡くなるまでの85日間を収めた。モノクロフィルムには撮影現場のふとした表情やロスの自宅で談笑する姿など往時のスターの飾らない素顔が写し取られている。事故当日も一緒に過ごしており、その前後を捉えたカットも。未発表のカラー3点もある。

 大西さんは、同世代のディーンが初主演した「エデンの東」を見てその存在感に魅了され、ファンに。77年には私財を投じて米国の事故現場に慰霊碑を建てたほどだ。

 そこから亡きロスの妻ビューラーさんとの交流が始まり、87年に著作権を含めたロスのオリジナルネガを譲り受けた。それらは長らく自宅に保管され、一部は写真集として出版されるなどしたが、一度も修復されず傷やほこりが目立つようになっていた。

 今回、大西さんから相談を受けたウェブ制作会社代表取締役の川口雅武さん(34)が、写真家の中野智文さん(39)と北義昭さん(50)に声を掛け、3人でプロジェクトチームを発足させた。「オリジナルネガが神戸にあるなんて驚いた」と中野さん。「次世代に伝えていくべき歴史的な価値のある写真。フィルムの経年劣化は避けられず、オリジナルの価値を守りたい」と話す。

 今年3月から修復作業を本格化。2~3年後には写真展を開き、写真集も出版する予定だ。修復を担当する北さんは「ネガには撮影状況や光の加減などいろんな情報が記録されている。写真家の意図をくみ取った上で現代に復活させたい」と話す。愛称「ジミー」の名で親しむ大西さんは「ジミーを知らない若い世代にも新たによみがえった姿を見てほしい。本人が一番喜ぶだろうね」と目を細める。【清水有香】

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