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渡辺保・評 『改訂を重ねる「ゴドーを待ちながら」 演出家としてのベケット』=堀真理子・著

 (藤原書店・4104円)

リアリズムから現代劇への転換

 この秋、私は東京・両国のシアターX(カイ)でアイルランドの劇団のサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を見て、大きな衝撃を受けた。

 日本初演以来、私の見た「ゴドー」は大抵笑いを狙っていた。ところがこの舞台にはほとんど笑いの要素がない。ゾッとするような絶望的で、赤裸々な人間の姿だけが浮かび上がっている。この舞台は、ベケットの演出ノートをもとにベケット演出を再現したものである。それを見て私はベケットの本当の意図をはじめて理解した。

 しかしそれにしてもこれほど人間の閉塞(へいそく)的な状況が鮮明になるのはなぜなのか。今までの「ゴド…

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