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女心と男の激情、伝説は今
男たちの破滅を避けるため「耳無(みみなし)の池」に身を投じた縵児(かづらこ)。万葉集巻十六には、その死を嘆き、悔やむ2人の男の歌もある。
『山縵の児』が今日、行く-死を選ぶ-と我に告げてくれていたら、(出かけていた先から)帰って来て(止めて)いたのに--。(3789)
「玉縵の児」は今日、自分も通った道の、どの角を見ながら(池まで)来たのか--。(3790)
万葉歌には、縵児に関するものの他にも、自らを巡る男たちの争いに悩み、命を絶ったという娘にまつわる歌がある。
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