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記者の目

イランのアフガン難民派兵 国際社会にも解決の責任=田中龍士(特別報道グループ)

 イランが、自国に住むアフガニスタン難民をシリアの戦場に派兵している実態を9月19日朝刊で報じ、同日~23日、社会の底辺で差別や生活に苦しむ難民の姿を、連載「流浪の果てに」で描いた。私はこのテーマをテヘラン特派員時代も含めて約2年半追い、派兵へのイランの組織的関与を突き止めた。本来保護すべき難民を派兵しているイランへの怒りは当然ある。ただ、国際社会の責任も指摘しないわけにはいかない。

 「だまされた」。2014年に派兵された30代の難民男性は、私にこう言った。男性によると、イランの軍事組織「革命防衛隊」は「聖(せい)廟(びょう)を守るため」と説明したが、送り込まれたのは遠く離れた戦場。過激派組織「イスラム国」(IS)の奇襲に遭い、同胞約80人を一瞬で失った。

 シリア紛争は当初、イスラム教シーア派の盟主を自任するイランと、スンニ派の大国サウジアラビアの代理戦争の色彩が強く、イランが支持するシリアのアサド政権をロシアが、サウジを後ろ盾とする反政府勢力を米国が支持。さらに14年ごろISが加わり、三つどもえの戦いになった。

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