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東京理科大

地震と洪水同時に発生…堤防決壊の公開実験

地震によって耐久力が低下し、決壊した堤防の模型=千葉県野田市の東京理科大で25日午後1時39分、橋口正撮影

堤防の耐久性、3割低下が確認される

 地震と洪水の複合災害を模型で再現し、河川堤防の決壊状況を調べる公開実験が25日、東京理科大野田キャンパス(千葉県野田市)であった。地震による地盤沈下や損傷の結果、堤防の耐久性が約3割低下することが確かめられた。

     実験は長さ33メートル、幅60センチ、深さ約1メートルの水路に、土を積み上げて頂部をアスファルト舗装した堤防の模型(高さ50センチ)を設置して実施。1995年の阪神大震災に匹敵する約800ガル(ガルは加速度の単位)の地震動を人工的に起こした後、水路の水位を上げた。堤防は揺れによって約15センチ沈下し、アスファルトにも亀裂が入ったため浸食が早く進み、地震がない場合の7割ほどの水量で決壊した。

     昨年4月の熊本地震では、震度7を記録した熊本県益城町で地震発生の約2カ月後に豪雨があり、地震で被害を受けて応急措置を講じた堤防が決壊、農地が浸水した。国は河川堤防の設計で、洪水と地震の同時発生を想定していない。

     今回の実験をした同大の二瓶(にへい)泰雄教授(河川工学)は「地震と洪水が同時発生しても、決壊するまでの時間を稼げるような『粘り強い堤防』の技術開発につなげたい」と話した。【岡田英】

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