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/244=今野敏 河野治彦・画

第三十一節(4)

 高平の代役は、すぐに用意された。芸能プロダクションは鵜の目鷹(う  たか)の目だ。チャンスがあれば見逃さない。おそらく監督のもとには、いろいろなプロダクションから売り込みが殺到したことだろう。

 今日は、朝からその新たに選ばれた出演者と、滝田彩香のシーンがあり、服部は舞い上がっていた。

 その様子を見て、静香がまたふくれっ面だ。こいつら、早くくっつくか、きっぱりと切れるか、どっちかにしてくれないかな。まあ、人のことはどうでもいいけど……。

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