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ルターの光と影

宗教改革500年/上 大衆向けに聖書翻訳 読み書き普及、世界動かす

 1517年10月31日、もしドイツの神学者マルティン・ルターが「95カ条の論題」と呼ばれる宗教問答を公表しなければ、今もほとんどの子供が小学校に通うことなく、私たちは豊かさとは無縁だったかもしれない。

 「真に悔い改めたキリスト教徒は、免罪符がなくても完全な許しを得ている」。ルターが独東部ウィッテンベルク城教会の扉に張り出したと伝えられる論題は、ローマ法王の座所となるバチカンのサンピエトロ大聖堂建設などのため、ローマ教会が独各地で罪の許しを与える「免罪符」を販売し、莫大(ばくだい)な利益を得ていることを批判したもの。当時、法王に逆らうことは死を意味していた。

 ベルリンから高速鉄道で40分。ウィッテンベルクは当時一帯を支配したザクセン選帝侯フリードリッヒ3世(賢明公)が開いた。ルターは賢明公の招きで1512年、人口2000人のこの町の大学に籍を移した。「小さな町だったことは宗教改革の足かせにはならなかった」。ザクセン・アンハルト州マルティン・ルター記念館財団のベンヤミン・ハッセルホルン博士(神学)は語る。気鋭の若き神学者たちによる自由な議論。身の安全を…

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