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Theme ネコと日本史 ニャンとも言えない魅力

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猫と日本史をたどる書籍が次々と刊行されている
猫と日本史をたどる書籍が次々と刊行されている

 「猫バブル」ともいえる今日このごろ。書店は猫を特集した雑誌や本であふれ、テレビや映画の画面でも猫が躍動する。ブームに後押しされ、今、日本史と猫の関係にもスポットライトが当てられている。猫でひもとく歴史の魅力を探った。

 「猫は、いた。たしかにいた。弥生時代のカラカミ遺跡でも、奈良時代の観音寺遺跡でも、猫の骨は見つかっている。そうやって猫が史上を通った足跡を、いちど丁寧にたどってみるのはどうだろうか」。こう読者をいざなうのは『猫の日本史』(桐野作人編著、吉門裕執筆・洋泉社歴史新書)だ。平安時代から江戸時代末まで、歴史資料や文学に登場する猫のエピソードを紹介する。

 例えば、宇多天皇(867~931年)による「本邦初の猫日記」。飼っていたのは黒猫で、乳粥(にうのかゆ)を与えていたという。「歩くときは音もなく、まるで雲上の黒い竜のようだ」と例え、愛猫家ぶりがうかがえる。

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