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『親鸞と日本主義』 著者・中島岳志さん

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 ◆著者・中島岳志(なかじま・たけし)さん

 (新潮選書・1512円)

戦前の極右に影響した浄土真宗

 「日本を破滅に導いた戦前の極右思想は、親鸞(1173~1263年)の影響を受けていた」。日本仏教の戦争協力といえば、満州事変を起こした石原莞爾(かんじ)らの国柱会など、日蓮系の団体が思い浮かぶ。

 実は、親鸞の浄土真宗系も負けじと猛威を振るった。親鸞の思想を自らの「人生の指針」と言い切る研究者が、その影を描いた。

 浄土真宗の教義は、「自力無効」、つまり人間の理性や能力の限界に気付き、阿弥陀(あみだ)仏の「他力」に「お任せ」するよう求める。「人間の小賢(こざか)しい知恵、『何々こそ正しい』といった独善を否定する思想です」

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