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献脳

徐々に広がる 生前登録開始から10年 250人超に、ネットワークも整備

2年前に手続きをした献脳ドナー登録のカードを示す平井出さん=東京都小平市で

 パーキンソン病や認知症など治療法がまだない神経疾患の解明に向け、死後に脳を提供して長期保存する「献脳」の生前登録が国内で始まって今秋で10年になった。ドナー(提供者)登録は250人を超え、昨年には全国の研究機関が幅広く検体を使うためのネットワークも整備された。こうした取り組みは、後の世代の患者の救いになることを願い「ギフト・オブ・ホープ(希望の贈り物)」と呼ばれている。【清水健二】

 献脳ドナー登録「191番」の平井出祐宏(ひらいでゆうこう)さん(58)=東京都立川市=は、遺伝性の「脊髄(せきずい)小脳変性症」を患う。ふらつき、手の震え、ろれつが回らないなど、体がうまく動かせなくなる神経難病だ。42歳の時に父が倒れて病名が分かった時、精密検査を受けて自分にも同じ遺伝子があることを知った。

 幼い頃から転びやすく、30代からは聴力低下にも悩まされた。祖父や大叔母の闘病を見てきただけに「同じようになるのか」との気持ちが重くのしかかった。精神的なショックもあって症状は悪化し、一時は車椅子生活になった。

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