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美術

諏訪敦展(福岡市) 祖母の最期、筆で追体験 写実の旗手、妖気宿す

 <日曜カルチャー>

 写実絵画の旗手、諏訪敦の西日本初となる大規模個展「2011年以降/未完」が、福岡市中央区天神1の三菱地所アルティアム(イムズ8階)で開かれている。11年以降に手がけた人物画や静物画を中心に26点。せいひつさを極め、妖気を宿す作が目立つ。【渡辺亮一】

 1967年、北海道生まれ。武蔵野美術大大学院修了後、文化庁新進芸術家海外研修制度で2年間、スペインに赴いた。たんなる整った写実絵画から脱却し、社会性や歴史性、さらには超現実的感覚、不気味さなど、さまざまな要素を落とし込んだ画風を確立。画業の傍ら、広島市立大芸術学部准教授として、後進の指導に当たる。

 展示作はモチーフの組み合わせの妙が光る。一例が油彩「東と西」(15年)。豆腐の上に人骨が載る。どちらも白色という共通点はあるが、観者の多くは取り合わせの奇妙さに戸惑うことだろう。明治時代に入り、東洋(日本)の画家として、西洋美術の油絵表現をいち早く獲得した高橋由一へのオマージュとも取れる題名。構図は高橋の代表作「豆腐」にならっているが、対象の質感をリアル、かつ細密に再現する力は諏訪が勝っている。…

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