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新20世紀遺跡

/51 東京都練馬区光が丘 成増飛行場跡/下

都立光が丘公園。前身は米軍の「グラントハイツ」、その前は日本陸軍の「成増飛行場」だった=東京都練馬区で2017年7月11日、栗原俊雄撮影

戦後「アメリカ人の国」に

 大日本帝国が崩壊した1945年8月15日、東京・板橋区(当時)の成増飛行場近くに住み、教員だった相原信子さん(91)は学校で「玉音放送」を聴いた。「戦争が終わってほっとしましたね」。神州不滅。鬼畜米英。勇ましいそんな官製スローガンをよそに、国民は苦しんでいた。「夜ゆっくり、朝まで寝られると。それまでは空襲警報が鳴ると跳び起きて防空壕(ごう)に避難していましたから」

 敗戦とともに、帝都防衛と特攻隊を送り出す基地だった成増飛行場の役割は終わった。地元住民から軍が強制的に買い上げた土地は、元の持ち主に返ることなく米軍が接収し、宿舎となった。「グラントハイツ」である。飛行場時代より広く土地が接収され「ゲートと、金網のバリケードに守られたアメリカ人の国が、練馬の真ん中に出現した」(『練馬区史 現勢編』)。米軍人家族およそ1200世帯が移住してきた。日本人の従業員は最…

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