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「まさか」のニュースだった。一時は世界を席巻するようにも見えた米国のおもちゃ大手トイザラスが9月、事実上経営破綻したのだ。インターネット通販に客を奪われたからだという。米国では老舗も大手も次々と店をたたんでいる。街中の店が消える……。そんな未来は日本にも迫っているのだろうか。【宇田川恵】
「米国の小売業界は『ネット通販大手アマゾン・コムのせいで大変なことになっている』とパニック状態でしたよ。アパレルショップも食品スーパーも会う人すべて『もう今までの延長線上で勝てる見込みはない』『ネット活用できないとダメだ』と。危機感で満ちていた」。米国の企業視察から帰国したばかりの船井総合研究所の執行役員、岡聡さんはそう話す。
ネット通販の台頭で、米国では小売業が軒並み苦境に陥っている。トイザラスだけでなく、衣料品大手ギャップは約200店を閉鎖すると発表。米国最大の百貨店メイシーズやスーパー「Kマート」など店舗閉鎖の動きは後を絶たない。
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