- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
内閣府は、今年8月に打ち上げた衛星「みちびき3号」を活用し、大災害で地上の通信インフラが失われた場合でも被災者の避難状況をリアルタイムで把握するシステムの整備を始める。国連による「世界津波の日」の5日、南海トラフ地震の被害が想定される和歌山、高知両県で初の実証実験を実施する。将来的には全国の避難所情報を一括把握できるようにする。【稲生陽】
静止軌道衛星のみちびき3号は、日本のほぼ真上に長時間とどまる軌道を周回する準天頂軌道衛星のみちびき1、2、4号と連動。全地球測位システム(GPS)の位置情報の誤差は10メートル程度とされるが、誤差を数センチ~数十センチにして提供できる。地上の通信インフラが壊れても端末と直接通信することが可能で、国は「みちびき」について2023年度をめどに7基態勢とする計画だ。
この記事は有料記事です。
残り381文字(全文734文字)