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1973年尊属殺人「違憲」最高裁判決 「親殺しは重罪」社会に問う

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尊属殺人罪を違憲とした大法廷判決を報じる1973年4月4日の毎日新聞夕刊1面
尊属殺人罪を違憲とした大法廷判決を報じる1973年4月4日の毎日新聞夕刊1面

 <くらしナビ おとなへステップ>

 親を敬うことは古くから道徳の基本と言われます。でも、そのことが法律に書かれ、重い罰(ばつ)まで用意されているとしたら、どうでしょうか。約50年前、ある事件がそんな問いを社会に投げかけました。

 1968年秋、関東地方の町での出来事です。「父を殺しました」。若い女性が警察に自首しました。女性は14歳(さい)の時から父親に性的虐(ぎゃく)待(たい)を受け続けていました。20代になり、勤務先で同(どう)僚(りょう)男性に求(きゅう)婚(こん)されました。恐(おそ)る恐る結(けっ)婚(こん)を切り出すと、父は「殺してやる」と暴れ、女性を10日以上家に閉(と)じ込(こ)めました。絶望した女性は、ひもで父の首を絞(し)め殺害したのです。

 女性は、父母の殺害に適用される「尊属殺人罪」(当時、刑(けい)法(ほう)200条)で起(き)訴(そ)されました。罰則は死刑か無期懲(ちょう)役(えき)で、普(ふ)通(つう)の殺人罪(当時は死刑か、無期または3年以上の有期懲役)より重い内容でした。女性は高裁で実刑判決を受け、弁護人は「刑法200条は法の下の平等をうたう憲法14条に違(い)反(はん)する」として上告しました。

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