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アパートの一室から9人の遺体が見つかった猟奇的な事件は社会に衝撃を与えている。悩みを抱え、ネットに漂う若者たちのつぶやきが、次々と標的にされた。事件の背景を追う。

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座間9人遺棄事件/上 「一緒に死のう」私も誘われた SNSで女性物色 白石容疑者、写真送り「会いたい」

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 千葉県内に住む女性(21)のツイッターに、「首吊(くびつ)り士」というハンドルネームの男からメッセージが届いたのは、9月6日のことだった。女性はこの月の初めに「一緒に死ねる方募集」と書き込んでいた。自殺を誘うメッセージは、その返信だった。

 プロフィル画像には、アニメのイケメンキャラクターがあしらわれていた。返事をすると、無料通信アプリ「カカオトーク」に誘われた。電話で話してみたが、いかめしいハンドルネームに似つかわしくない柔らかな口調。聞き上手で、優しげな人柄を想像させた。

 「練炭自殺はやめた方がいい」「死ぬなら睡眠薬を飲んで首をつるのがいい」。そんなアドバイスを受け続けてしばらくたったころ、男から「自分の写真だ」と画像が送られてきた。たれ目がちな一重まぶた。「会いたい」とも言われたが、予定が合わず約2カ月が過ぎた。

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