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ロシア革命100年

池田嘉郎・東京大大学院准教授、横手慎二・慶応大名誉教授の話

 従来は、二月革命で始まった民衆運動が十月革命で頂点を迎え、本当の民衆国家ができたと語られてきた。実は二月の時点で体制の崩壊が始まっており、十月も一過程に過ぎないのだ。たまたま人気がない臨時政府が倒されたが、十月革命は1917年に起きた大きな事件の一つに過ぎなかった。レーニンもロシアで革命を始めれば、社会的に進んでいた欧州の労働者たちが立ち上がり、一緒に社会主義をつくっていけるという発想だった。ところが欧州では呼応する動きが起こらず、レーニンの見込み違いに終わった。

 それでも共産党政権は中央集権的な軍事国家をなんとかつくって、その後の内戦を勝ち抜いた。そして荒廃した国を立て直すのに当たっては社会主義が機能したといえる。中央から指導して民衆を動員する経済体制は、短期的に工業化するのには向いていた。ただし品質は重視されず、人権の保障も脆弱(ぜいじゃく)だったから、資本主義よりも進んでいたわけではなかった。

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