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中村文則の書斎のつぶやき

芥川賞作家・中村文則さんが、いろいろな場所の「書斎」から、さまざまなことをつぶやきます。

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中村文則の書斎のつぶやき

カラクリと議席の虚像

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 今回の選挙結果は、虚像のように思う。

 自公VS野党一本化なら、単純計算で小選挙区では自公120勝、野党106勝になるらしい。小選挙区では、考え方が真逆のはずの公明党が自民党を応援しているのでわかり難いが、比例代表だとはっきりして、自民の得票率は約33%。立憲民主党と希望の党を合わせると約37%でそれだけで自民を上回る。共産、社民も足すと野党は46%を超える。

 さらに言えば、今回は台風の影響もあり投票率が戦後2番目に低かったが、投票に行かなかった人も含めた全有権者の割合で見ると比例で自民党に投票した人は約17%しかいない。積極的に選挙に行き、比例で自民党に入れた人がそれだけしかいないということだ。この中には組織票も当然あり、北朝鮮のミサイルを考え入れた人もいるだろうから、積極的自民党支持者の割合は今、とても低くなっていることになる。なのに、議席は全体の…

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