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京阪事故

車両構造に問題、被害女性が提訴 大阪地裁

階段を転落した男性が、補助席の女性にぶつかった事故のイメージ

 京阪電鉄の2階建て車両で補助席に座っていた大阪府内の30代女性が、車内の階段から転落した男性に激突されて後遺症を負ったのは車両の構造に問題があったとして、京阪と男性に計約2億3700万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。6日に第1回口頭弁論があり、京阪と男性側は争う姿勢を示した。

 訴状などによると、車両は8両編成で4号車のみが2階建て。乗降口と半地下の1階席、2階席の間にそれぞれ階段がある。

 女性は昨年2月24日夜、淀屋橋(大阪市)発出町柳(京都市)行きの特急に乗車し、1階の補助席に座っていた。この席は乗降口から階段を下りた場所に横向きに設置され、壁から出し入れ可能になっている。

 電車の走行中、酔った男性が階段から転落し、女性に激突。女性は首を骨折して半年間入院し、今も両手足にまひが残っている。つえがないと歩けず、仕事は退職し、家事もできない状態だという。

 女性側は、京阪が転落の危険のある階段下に補助席を設置したのは安全確保義務違反に当たると主張。男性にも過失があったとして、通院費や慰謝料などを求めている。

 京阪によると、2階建て車両は1997年に導入し、現在10車両が運行。特別料金がかからず景観を楽しめるため、京都への観光客などに人気だ。事故を受け、京阪は昨年3月、全ての同様の補助席を撤去した。

 京阪は取材に、「ご本人、ご家族にお見舞い申し上げます。補助席が危険な状態とは認識していなかったが、詳しい主張は差し控えたい」としている。【遠藤浩二】

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