近鉄「シカ踏切」

深夜に渡って…超音波で線路内侵入調整

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東青山駅近くに設置されている「シカ踏切」(中央の獣害防止ネットがない部分)。鹿の嫌う超音波を出す踏切両側の発信器「U-SONIC」が作動していない時間帯に、鹿が低い柵を越えて踏切を渡る=近鉄提供
東青山駅近くに設置されている「シカ踏切」(中央の獣害防止ネットがない部分)。鹿の嫌う超音波を出す踏切両側の発信器「U-SONIC」が作動していない時間帯に、鹿が低い柵を越えて踏切を渡る=近鉄提供

 近鉄が昨年以降、津市などで設置した「シカ踏切」が、列車と鹿の接触事故防止に効果を発揮している。線路をまたぐ形で鹿の生息域が存在していることを重視。生息域内を行き来する鹿の侵入を完全に防ぐのではなく、列車の通らない時間帯に踏切を渡ってもらう「逆転の発想」で事故を急減させた。【黒尾透】

 「人間だけでなく、鹿にも安全な踏切が必要。鹿の目線で問題を捉えた」点が評価され、今年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会の主催)に選ばれた。

 「シカ踏切」は昨年5月、津市白山町の近鉄大阪線東青山駅近くに設置された。鹿の通り道を分断する形で線路が走っており、近鉄は約1キロにわたって線路両側に獣害防止ネット(高さ2.5メートル)を設置。ただ、その間の5カ所には防止ネットのないシカ踏切を設けた。

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