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たしなみの文化考

文化人、識者らの趣味・嗜好(しこう)を紹介しながら本業との相関や豊かな生き方を探ります。

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/7 俳人・宇多喜代子さんの宝塚歌劇 いつだって晴れやかな心に

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「宝塚歌劇の殿堂」で往年のスターについて語る宇多喜代子さん=兵庫県宝塚市で、菅知美撮影
「宝塚歌劇の殿堂」で往年のスターについて語る宇多喜代子さん=兵庫県宝塚市で、菅知美撮影

 <くらしナビ・カルチャー>

大劇場のとりこ、65年 絶えぬ「新陳代謝」の力

 現代を代表する俳人の一人、宇多喜代子さん(82)は大の宝塚歌劇ファン。17歳の時に大阪に移り住んで以来、65年間にわたり公演を見続けている。

 台風22号が接近した先月下旬の午後、阪急・宝塚駅(兵庫県宝塚市)で落ち合った。ショッピング街を抜け宝塚大劇場へ通じる通称「花のみち」を歩く。

 道すがら、「私の高校時代、この辺りはまだひなびた温泉街の風情があってね。何百回この道を行き来したことか……」。当時、父の転勤で大阪へ。街に不慣れだった女学生に対し父は「『これから乗る電車はコレ、外食はココの7階』と梅田駅をはじめ阪急電車や阪急百貨店を案内してくれた」。そんなある日、「百貨店3階で、後ろ手に組んだ小柄な老人とすれ違ったの。父がそっと、『小林一三さんだ』と教えてくれた。以降、通学の電…

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