SUNDAY LIBRARY

平松 洋子・評『築地魚河岸ブルース』沼田学・著

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

労働の質量が生み出す築地市場という名の「生命体」

◆『築地魚河岸ブルース』沼田学・著(東京キララ社/税別2000円)

 築地市場に足を運ぶとき、いつも思うことがある。正門の手前、海幸橋のあたりで空気がすうっと一変するのだ。

 築地という町の空気から、築地市場という場の空気へ。さらには、その空気の流れを支配しているのは働く男たちだと気づくとき、築地市場という場に醸成されている魅力が沁(し)みてくる。

 写真集『築地魚河岸ブルース』を手にしたとき、思わずにやりとさせられた。

この記事は有料記事です。

残り1278文字(全文1511文字)

あわせて読みたい

注目の特集