来春「２１世紀枠」　磐城を県推薦校に　／福島

　県高校野球連盟は福島市内で７日開いた理事会で、来春の第９０回記念選抜高校野球大会（日本高野連・毎日新聞社主催）の「２１世紀枠」の県推薦校に、県立磐城高校を選んだ。今後、全国９地区ごとに１校に絞られ、この中から３校が来年１月２６日の選考委員会で２１世紀枠の出場校に選ばれる。

　同校は１８９６年に創立され、野球部は１９０６年創部。甲子園は春２回、夏７回出場し、７１年の夏に準優勝したが、春は７４年、夏は９５年を最後に甲子園から遠ざかっている。

　現在のチーム（部員３２人）は秋の県大会で準々決勝まで進んだ。東日本大震災による避難生活を今も続けている部員がいる。また進学校のため練習時間が少なく、分刻みの綿密な練習計画をたてるなど工夫している。木村保監督は「光栄に思う。これを励みにさらに精進していきたい」と話した。

　一方、理事会はセンバツの一般推薦校に、秋の東北大会優勝の聖光学院高校と、秋の県大会準優勝の光南高校を選んだ。【荒川基従】