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「死体があったの、どこですか?」。電話で応対をする職員の声にぎょっとした。でも、東京都杉並区の杉並清掃事務所の大部屋は平静そのもの。ネコが車にはねられ、道路で死んでいるらしい。動物専用の分厚い黒色の収容袋を手に、若手職員が回収に向かう。その背中に、亀田一彰・統括技能長(56)は「気いつけてな!」と声をかけた。
廃棄物処理法は、死んだ動物を「廃棄物」に区分している。ペットも野生動物も死んでしまえば「ごみ」となり、回収や処理は清掃事務所の仕事となる。保健所も引き取ったり捕獲したりするが、あくまで生きている動物が対象だ。動物の死体は鳥インフルエンザなどのウイルス感染や正体不明の病原菌が死因の恐れもある。作業には「細心の注意が必要」なのだ。
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