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社説

トランプ氏の韓国国会演説 核放棄を迫る強い警告だ

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 米国のトランプ大統領が韓国国会で演説し、北朝鮮による核の脅しに強い警告を発した。

     トランプ氏は訪韓の目的を「北朝鮮独裁体制の指導者にメッセージを直接伝える」ことだと述べた。韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線から50キロしか離れていないソウルでの演説は、トランプ政権の対北朝鮮政策を明確に示す意味があった。

     トランプ氏は前日の文在寅(ムンジェイン)韓国大統領との会談で、最大限の圧力を加えて北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を迫ることで一致した。訪韓に先だつ東京での安倍晋三首相との会談でも連携を確認している。

     首脳レベルの対話で改めて結束を固めたことには意義がある。

     トランプ氏は演説で「力を通じた平和」を強調した。「軍事衝突を望んでいないが、逃げはしない」と述べ、米国を試すようなことはするなとくぎをさした。北朝鮮の核保有を阻止するためには軍事力行使も辞さない姿勢を示したものだ。

     一方でトランプ氏は、核・ミサイル開発を続けるなら妥協の余地はないものの、放棄に応じるなら「より良い未来」へ向けて協力できると語った。北朝鮮の人権侵害を問題視しつつ、体制転換を求めているわけではないという姿勢も見せた。硬軟両様のメッセージを金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に送ったといえる。

     金委員長にとって最も重要なのは現体制の存続である。

     北朝鮮は、核兵器を持たなければ米国に攻撃され、体制崩壊に追い込まれると主張する。欧米に攻撃された後に政権が崩壊したリビアやイラクを念頭に置いた考えだ。

     しかし、核保有が体制存続を保証するわけではない。むしろ核放棄こそが体制存続につながる賢明な道である。金委員長はトランプ氏の警告を真剣に受け止めねばならない。

     対北朝鮮政策では日米韓の連携が基本だ。それだけに青瓦台(大統領府)がトランプ氏を招いた晩さん会に元慰安婦を出席させ、竹島周辺で取れた「独島エビ」を供したことには疑問が残った。日本へのけん制と受け取れるからだ。菅義偉官房長官は記者会見で不快感を表明した。

     日米韓の足並みを乱そうとする北朝鮮を利するようなことは避けるべきである。

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