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シネマの週末・この1本

ノクターナル・アニマルズ 虚構絡んだ復讐劇

 ファッションデザイナーとしても活躍するトム・フォード監督の最新作。色彩や視覚効果で見る者を物語の中に引きずり込み、愛の不確かさや人間の愚かさを突き付ける。

 アートギャラリーのオーナーであるスーザン(エイミー・アダムス)は夫と裕福な暮らしを送るが、精神的には満たされていない。ある日、前の夫エドワード(ジェイク・ギレンホール)から執筆した小説の原稿が届く。かつて心の弱さを軽蔑して別れたエドワードの新作は力強さに満ち、スーザンはぐんぐんと引き込まれていく。原稿を読むスーザン、エドワードとの別れを思い出すスーザンの回想、エドワードの小説を映像にした劇中劇が、モザイク状に絡み合う。

 冒頭、太った女性たちが裸で踊るショットに圧倒される。スーザンの開く展覧会のショーなのだが、物語が進行するにつれ、太った女の裸体は、地位や金に妄執し、精神的なものをないがしろにしてきたスーザンの“物質主義”の隠喩であると分かってくる。

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